【徒然】ガンジス河でバタフライ

ワタシは東京都民です。つまり、成田が遠いんです。新東京国際空港でしたっけ?東京にないのに東京を謳う施設その1みたいな(笑)
なので、母親が韓流ブームにノリノリになって韓国に行きたがったときも、羽田発の便でなきゃ行かないと言いました。っていうか、羽田まで行くのだって本当は面倒なんです(笑)
なんていうんですかね。目的は韓国なのに、韓国に行く飛行機に乗る空港までが既に国内旅行レベルなのがシャクに触るといいますか…

そんなわたくしを、インドに行って見たいなぁと思わしめた本がこの「ガンジス河でバタフライ(たかのてるこ著)」です。
で、今回はそれがメーテレ(名古屋のテレ朝系列のテレビ局らしいです)にてドラマ化されたものがDVDになったので観た次第。
…テレ朝で放送されたときに録画はしてたんですが、私がそれを見るためにはDVDにダビングせねばならず、そのダビングの調子がよくなかったので手をこまねいているうちにDVD化されてしまったんですけど(笑)

脚本は宮藤官九郎だったんですが、原作にはない手ひどいエピソードがプラスされていて、一瞬塚本高史が嫌いになりました(笑/悪いクセです)一方では、ワタシの生涯の敵であった長澤まさみが好感度を上げたんですが…

勢いだけでインドに来てしまったてるこに、ウワサに高きインドの洗礼(笑)は容赦なく襲い掛かるわけで、原作よりもそれは手ひどく描かれています。インド人にぼられるだけでなく、なんと日本人バックパッカーにまで騙されます。救いようなしです。
でも、最初に感じた限りない救われなさが、気付いたらあとかたもなくなっているのです。てるこがぐんぐん強くなっていくから。騙され弱気になって身を縮こまらせていたてるこが、急激に、自分は自分なんだという決意のようなものが固まったのか、自ら人々の中に飛び込んでいくのです。
そういう行動力を身につけた人にとって、きっとインドはスリリングかつ面白さに溢れた国になるんじゃないかと思います。

ワタシはどちらかというと、インド入りした直後のてるこに近い人間だと思います。
だけど、行ったら行ったで、てるこのようになんとなくいつのまにかインドになじんで生きていけるのではないかと思ったりもします。
(ドラマでは1ヶ月ぐらいで帰ってきたようですが、実際はずるずると半年かそのくらいは行っていたはず)


それを確かめるためには、成田空港の傍に引っ越すことから始めなくてはなりませんが。