SAILORペンクリニック@丸の内OAZO

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わたくしめは田舎モノでありますので、「丸の内」などと聞くと足が竦むのです。
なので、決死の覚悟をもって電車に乗り込みました。
…といいますかですね、田舎モノであるわたくしめにとっては、東京駅は乗換駅であり目的地ではないんですよね(笑)
なので、とりあえず丸の内北口改札を出た後EZナビウォークを起動。
が、地図を見ただけで目の前だということがなんとなくわかり、適当に駅舎を出てみると…
まさに目の前でした。

平日なので人がいないんじゃないか、だとしたら非常に行きづらいなと思っていたのは大きな間違いで、3人ほど順番待ちをしていました。
でも、あっという間に終わってしまい、心の準備も出来ないまま私の番に…

まずお願いしたのは、件のWahl Eversharpです。私が落っことしたと思われて怒られたらイヤだなぁという姑息な思惑から(笑)「私はよくわからないけど落とした形跡があるって言われた」的なニュアンスで手渡したところ、そのくだりは黙殺されました(爆)
診断は単純明快、
・ペン先とペン芯の間にスキマがある(といいながら二つ折りにしたメモ紙をスッと挟んで見せました)
・これは経年劣化によってペン芯のプラスチックが痩せてしまったためで、この件は現存しないメーカーなのでもはやどうしようもない
・インクはまだ吸うので使おうと思えば使える。その際のインクはペリカンがいい
とのことでした。
ハキハキキッパリと喋りながらなにやらショリショリとやったあと「でもこれでさっきよりは書けるようになったと思います。大事に使ってください」と受付の紙にハンコを押されてしまったため、追い立てられるように席を立ちましたが、ペリカンといわれて思い出しました。
使えないBBニブの存在を…
ということで、受付のきれいなお姉さんにもう一回いいですかと聞き、ちょうど私の次の次にはもう待っている人もいなかったので、そのまま並ばせてもらえました。
私の次の人は左利きの人で、そのための調整をしていたみたいです。1本はわからなかったですがもう1本はLAMYサファリのイエローでした。

その人の様子を横目で覗っていて、複数本頼みたければ最初に全部差し出すべきだったんだということを学習し(笑)次にお願いしたのはPerilanM450のBBニブとレシーフ2本です。
まず手にとられたのはペリカンで、「私の持ち方が悪いのかもしれないんですけど…」と切り出した時点で、すでにペン先をチェックして「持ち方云々ではなく、コレは使いにくいペンだ」的なことを言われ(笑)受付のお姉さんや隣に座って待っていた次の人まで覗き込んでおられました。
なんでも「日本人でこれを無調整のまま使いこなせる人はそうそういない」んだそうです。
ペリカンはいいって聞いたんで買ってみたんです」と言ったら「えぇぇ?!」と笑われてしまいました(笑)

ダメなの…?ねぇ、ペリカンてダメなの?(笑)
突っ込んで聞きたかったですが、生来の文系ゆえ理系の象徴である白衣に圧倒されていたためそうも行かず(^_^;A

なんでもペン先に丸みがないので日本人には書きにくいらしいんですが、「調整のために削ってもいいですか」と言われておねがいしたところ、私の思い描いていた太字で書けるようになりました(つД`)コレを求めてたんだよ、やっぱりニブの選択は間違ってなかったんだ、とホントに嬉しくて、思わず「おぉ!書ける!!」と声を上げてしまいました。
ついでに…と、オクで買ったBニブも見ていただいたところ「これはまだ書けるほうだから」と無調整のまま返却されました。
まぁ確かに書けるんです、こっちは。
川口ドクターは無駄な調整はしないということなんでしょうかねぇ?潔い姿勢に圧倒されました(笑)

次はレシーフですが、こちらはとくにコメントはなく(笑)2本ともうまいこと書けるように調整してくださいましたが、いやぁすごい神業にしか見えませんでしたねぇ。
ちょっとショリショリとやっただけで、見違えるような書き味になるんですもんね。

でもきっと、シロウトが変なペンばっか持ってやがるなと思われたことでしょう(笑)
いつかマイカルタとか還とか買って調整してもらいにあがりますから待っててください(つД`)
間違っても長刀研ぎとか細美研ぎは持ち込みませんから…(小声)